前回に続き、「
大学データブック2012」から主な要点を引用しご紹介します。
第4章 大学から社会へ
1 仕事・将来への展望と準備
1-1 大学生の仕事観・社会観・将来観
8割の学生が、「仕事を通じて社会に貢献することは、大切なことだ」と考えている。「いい友だちがいる」ことは将来の幸せのための重要なファクター。
1-2 卒業後の進路の検討・準備を始めた時期
卒業後の進路を考え始めた時期は大学3年生以降が6割、進路に向けた準備・活動の開始時期は大学3年生の後期以降が6割。
2-1 就職活動で重要だと思うこと
重要なのは自分の考えをわかりやすく口頭で伝えられること。
2-2 内定の得られる学生とそうでない学生の違い
キャリアセンターでは、内定の得られる学生は「自分なりの考えをまとめる力」「文章力や口頭での表現力など基礎的な力」が優れていると感じている。
2-3 大学で力を入れたことと就職活動の関連
就職活動で活かされた経験は「アルバイト」「クラブやサークル活動」。
2-4 企業が採用時に求めている力と評価方法
新卒採用時の要件として「社会人としての常識・マナー」「チームワーク力」を9割以上が重視。ほとんどの資質・能力が、面接を通して評価されている。
3-1 キャリア教育の実施状況
キャリアセンターと教学側でキャリア教育の取り組みが併存。
3-2 就職支援の実施状況
9割の大学で「エントリーシート指導」「面接対策講座」「自己分析指導」を実施。
3-3 キャリアセンターが感じている学生の課題
学生の課題は文章力や思考力・表現力の不足。内定のとれる学生ととれない学生の二極化も多くの大学が感じている。
3-4 キャリア教育・就職支援の課題
今後の課題はキャリアセンターと学部教員の連携強化と汎用的能力の育成。
4 社会で求められる力
4-1 仕事で必要とされている能力・スキル
高いレベルの必要性を感じているのは、若年層で「傾聴力」、中堅層では「問題解決力」。
4-2 社会人に身についている能力・スキルの度合い
若年層と中堅層とで能力・スキルの身につき度合いが大きく違うのは「問題解決力」「リーダーシップ力」。
4-3 社会人が5年後に重要となると思う能力・スキル
「プレゼンテーションスキル」「問題解決力」「リーダーシップ力」がべスト3。
4-4 社会人になる前に身につけたい能力・スキル
若年層では「継続的な学習力」、中堅層では「倫理観」が最も高く「英語」も上位に。
4-5 大学生の能力・スキルの身につき度合いと育成状況
「英語力」と「グローバルな視野」は、身につき度合いが低い。
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