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残念なことにこの世には、自分のことは棚にあげて他人を批判する人は多い。
かつて、多くの政治家たちは自分の失敗を秘書のせいにしてきたが、実業の世界で、経営者やリーダーが、もしそれを部下や環境や他人のせいにしたとしたら、またたくまにリーダー失格の烙印を押され、会社の業績も急落するだろう。
自分や部下のやったこと、あるいは天変地異による影響さえも、自分の責任と、捉えるには、上に立つ者としての覚悟が必要だ。
覚悟とは決めること。
右に行くのか左に行くか、やるのかやらないのか、決めることだ。
そして、決めたらそれを飲み込み、引き受けること。
全てを引き受ければ、肚が決まり、退路が断たれる。
なにも、覚悟は大きなことだけではない。
小さなことだとなめてかかると、手痛いしっぺ返しを喰らうことがある。
どんな些細なことであろうと、覚悟してかかる。
「批評家ではなく、つねに批判される側でいること」
覚悟のある人は、「文句を言わない」、「人のせいにしない」、「いい訳しない」。