私が考える良きリーダーに共通する資質とは
「極大化と極小化を両立できる」
「物事を本質的に捉えることができ、シンプルに戦略に落とし込める」
「『人より先に行く』を実践・決断できる」
「熱い思いを持っている」の4つだ。
1つ目の極大化とは、方向性を示した上で資源を最大限に活用し、社会貢献と利益ある成長を両立させること。
極小化とはリスクが顕在化した際に、できるだけ影響を少なくすることだ。
その上で、あえて経営者人材に必要な資質を挙げると、1つは全体感を持っているかどうか。
物事を説明するときに細かい点から入るか、大きな構えから入るか、最初のひと言でわかる。
会社と人、会社と社会の関わりなど、広く全体像を示せることが望ましい。
もう1つはいい意味で鈍感なこと。
経営者がすべてを把握し、受け止めようとすると無理が出てくる。
各部門の責任者に任せ、スルーしてよい部分もある。
集中すべきところと、そうでないところを見極める。そうでないと長くは続かない。
沢田 道隆(花王社長)
『着眼大局、着手小局』という言葉があります。
視座は高く、広く持ちながら、行動するときには小さなステップから始めよということ。
全体感を提示できると相手にも伝わりやすい。
それは目的地を共有しやすいから。
難しいことを簡単に考える力、リスクを取る力も必要な資質ということですね。
その上で熱い志を持っていること。
組織のリーダーだけではなく、どのレベルにあっても身につけておいて損はない資質でしょう。
リーダーの資質|今日の言葉 から