ではこのとき、飛行機は抵抗を受けて、失速するでしょうか? 違いますよね。
受けた空気抵抗を逆に利用して離陸します。
飛行機は空気抵抗があるからこそ、大空を飛べるのです。
もし、パイロットが空気抵抗が怖いからといって速力を落としてしまったら、飛行機はそのまま真っ逆さまに落ちてしまいます。
これと同じことが、私たちにも起きるんです。
何か新しいことにチャレンジしようとしたときに、必ずといっていいほど、周りから「失敗したらどうするの?」とか、「無理だよ」といった抵抗にあいます。
周りに言われなくても、自ら抵抗を避けようとしたり、周囲から批判されないようにしたりと自分のエンジンのパワーを緩めてしまうと、失速してしまいます。
ではどうすればいいか。
その抵抗を利用すればいいんです。
あなたがこれから上昇するためには、その抵抗が必要なんです。
だから、抵抗があっても速力を落とさず、そのままの力で、またはそれ以上の力を出すと、その抵抗があなたを上へと持ち上げてくれるのです。
あなたが行動して出てきた抵抗は、あなたがあなた自身のエネルギーに変えることができます。
では、どうすれば自分のエネルギーに変えられるかというと、あなた自身が失速しないこと、そして抵抗を恐れないことです。
(大商人の教え)より
「苦境にあっても、天を恨まず、運命に耐え、 助け合って生きていく事が、これからのわたくしたちの使命です。」
この言葉は、東日本大震災から1年8ヶ月経ったときの、気仙沼市立階上中学校 梶原祐太さんの卒業式答辞だ。
天災や逆境にあったとき、年齢を重ね、経験を積んだ年配者だから、天をうらまないわけではない。
若くても、経験がなくても、人やまわりのせいにしない人もいる。
「逆境を利用して上に伸びる」
抵抗や逆境をエネルギーに変えられる人でありたい。