《草履片々(ぞうりかたがた)、木履(ぼくり)片々》
片足に草履、もう片足に下駄という不完全な状態でも、人には走り出さねばならない時がある。
これは黒田官兵衛の言葉だ。
秀吉が備中高松城を水攻めで囲んでいたとき、「本能寺で信長横死(おうし)」という知らせが届いた。
敵地の奥深くで孤立した秀吉は、大きく動揺する。
そのとき軍師の黒田官兵衛が言った。
「これは危機ではござらん。天が与えた千載一遇の好機!」
そして秀吉に「草履片々、木履片々」という言葉を伝えた。
人は慌てると、片方に草履、もう片方に下駄という状態で、家を出てしまう。
しかし、人は、それでも走り出さなければならない時がある。
躊躇していると、好機はすぐに去ってしまうからだ。
秀吉はこの言葉に奮起し、わずか5日で約200キロを進む「中国大返し」を成し遂げ、明智光秀を討った。
以上、(武士の一言(いちごん)/朝日新聞出版)より抜粋引用
チャンスは、多くの場合、準備が万全でないときにやってくる。
だからこそ、完璧を待つのではなく、不完全でも一歩を踏み出すことが大切なのだ。
「すべての準備が整ってから」という言葉はドブに捨て・・・
「見切り発車、最強!」という言葉を胸に刻みたい。
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