ドラッカーは、情報化時代の組織は「学ぶ組織」であると同時に「教える組織」にならなければならない、という。
生産性向上のためには、過去に学んだ知識や技能だけを頼りにするのではなく、絶えざる継続学習によって、新たに入れ替えたり、さらにうまく、よりよく行えるように磨き、訓練し続けることが必要になるのだが、学ぶ上で最も効果的な方法の一つが、教えることである。
ある貧しい母子家庭があった。
無学な母親は、娘が学校から帰ってくると、夜、針仕事をしながら、今日学んだことを必ず聞いたという。
「お母さんは貧乏で勉強ができなかったから、学校であったことを教えてね」と。
すると、娘は母親に教えるために、必死になって勉強し、小学校を卒業する頃には、学校で一番となり、ついには最高学府まで出たという。
「人は、自らが教える時に最もよく学ぶ」
「教える人」、「語る人」、でありたい。
自らが教える時に最もよく学ぶ|人の心に灯をともす から