今の社会では、なんでもかんでも一人でやるということは不可能です。
他人と協力してやっていかなければ成し遂げられないことの範囲がどんどん広がってきています。
そして、他人と組んでいい仕事をしたいと思うなら、なるべく自分にないものをもった人と組むことがかんじんです。
専門分野でも、性格的な面でも。
他人と一緒にやるからには、もちろん仲よくしなければいけませんが、自分にはない能力をもった人と組むことで、総合力を高めることができます。
一足す一が三になったり五になったりします。
ときには、相反する意見から、まったく新しい発見をすることもあります。
「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもないということである」(ジェームス・W・ヤング)
独創的な料理にしても、今まであった食材と食材の新しい組み合わせにすぎない。
誰も食べたことのないような食材など、この世には存在しないからだ。
人との組み合わせも同じ。
多様性が重要だ。
多様性はダイバーシティという言葉に置き換えられる。
性別、年齢、国籍の違った人材の多様な組み合わせ。
そのためには、オープンマインドであること。
自分の考えに固執せず、他人の考えもよく聞き、心を常に開いていること。
自分の考えたアイデアをケチる人は、他人からもアイデアをケチられる。
投げかけたものが返ってくるという、物理でいう「作用」と「反作用」の法則があるからだ。
異質な人と組み、異質な経験を重ねていく人でありたい。
(出典)異質な人と組み、異質な経験をする|人の心に灯をともす