大学の「通知表」が変わります-2030年からの新しい評価制度
そもそも「認証評価」って何?
大学が「ちゃんとした教育をしているか」を、国が認めた第三者機関がチェックする仕組みです。2004年から20年以上続いていますが、「結果が難しくてわからない」「大学の改善につながっていない」といった問題が指摘されてきました。そこで文部科学省が2030年を目標に、制度を大きく見直すことになりました。
何が変わるの?
評価結果が「星の数」で公開されます
これまでの評価は「適合・不適合」の二択で、内容も専門的で一般の人にはわかりにくいものでした。新制度では学部ごとに1〜4つ星で結果が公表されます。食べログやホテルの口コミのように、誰でも大学の教育の質をひと目で比べられるようになります。
「大学全体」と「学部ごと」の2段階で評価されます
まず大学全体として基本的な質を満たしているかを確認し、そのうえで各学部の教育内容を細かく評価します。1つの学部でも問題があれば、大学全体の評価も「要是正」となります。
「卒業したらどんな力がつくか」が評価の中心になります
各学部が掲げる「この学部を卒業したらこんな力を身につけられる」という目標をきちんと実現できているかどうかが問われます。大学教育の中身が、より社会に見えやすくなります。
問題のある大学には早めに厳しい対応がとられます
「要是正」となった大学は早期の再評価が求められ、改善が不十分な場合は国から勧告や是正命令が出ることもあります。
教育の質が高い大学には補助金などの優遇があります
高評価の大学が報われる仕組みにすることで、各大学が教育の質を上げようとする動機づけになります。
この改革が目指すもの
これまでの認証評価は「最低限のルールを守っているか」の確認が中心でした。新制度はそこから一歩進んで、「どれだけ良い教育をしているか」を社会に見えるようにすることを目指しています。税金が投入されている大学教育の質を、納税者である国民が判断できる情報として公開する―そういった意味で、受験生・保護者だけでなく、社会全体にとって関係のある制度改革といえます。2030年の導入に向けて、評価基準の詳細はこれから詰められていく予定です。

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