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脅威は現実。だからこそ「強いブレーキ」が要る――高市政権のインテリジェンス強化をどう見るか

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はじめに:ある記事で、戸惑いが具体的な疑問に変わった 「外国の不当干渉の防止強化」。首相の発言をそう伝える記事を読み、私はまず戸惑いました。総理が代わってから、急に聞き慣れない言葉が並び始めたように感じたからです。 その戸惑いを具体的な疑問に変えたのが、9月29日付の毎日新聞の記事でした。見出しは「首相肝いりインテリジェンス有識者会議 人選にも『高市色』」。9月28日の初会合を伝える記事です。 読んで、疑問がいくつも浮かびました。 なぜ、今こんなことが進んでいるのか 歴代の政権は、この分野で何をしてきたのか 高市首相は、どんな政治的な立場の人なのか 本当に、それほどの危機があるのか 「高市色」と報じられた17人は、どんな人たちで、何を検討する会議なのか そして何より、情報を強くする仕組みを作るなら、その仕組みを誰が監視するのか 政府資料、国会会議録、参議院調査室の資料、警察庁の資料、報道を突き合わせて、自分なりに確かめました。順番に書きます。 なお、ニュースでは「行政傍受」(安全保障目的で行政機関が通信を収集する仕組み)という言葉も目にします。これは今回の会議と直接結びつけると不正確になるので、後で整理します。 1. 「急に」ではなく、「階段を一段ずつ」 調べてまず分かったのは、この政策が突然生まれたものではないことです。 2025年5月 高市氏が会長を務める 自民党の調査会が、スパイ防止法の導入検討などを提言 2025年10月20日 自民・維新の連立合意書に、インテリジェンス政策6項目を明記 2026年2月20日 首相の施政方針演説で、国家情報会議の設置と、外国からの不当な干渉を防止する制度設計に言及 2026年3月13日 国家情報会議設置法案を閣議決定、国会に提出 2026年4月22日 衆院内閣委員会が法案を審議し、 附帯決議を採択 2026年5月27日 参院本会議で成立(6月3日公布) 2026年7月31日 国家情報会議・国家情報局が発足 2026年9月28日 インテリジェンス機能の強化に関する有識者会議の初会合 今後 「国家情報戦略」の策定・公表、スパイ防止関連法制などを検討 ひと目で見る「段差」の間隔(日付からの単純計算) 法案提出 → 成立(3/13 → 5/27) 75日 成立 → ...